(売却)FERNANDES/FR-155PT
owner: shin
2020.12.20:カタログに掲載はあったものの全く市場で実物を見たことなかった一本です。
マジョーラカラーですがmusicmanに比べると発色はかなり明るめで緑に見える範囲が広い独特な仕上がりです。
ほぼN4に似せた仕様でありアーティストモデルなのも相まってたぶん60本も作ってないのかな?と思います。
スペックはFR-95PTと塗装以外は全く同じスペックのはずですが、この個体は組み込みで致命的なミスがあります。
ネックポケットの深さがが2mmほど適正サイズより深く、フロントPU側の壁になる部分も5mmほど削られ過ぎててシムなしではオクターブが合わせれません。
元から入ってたピックガードの端材のようなシムにさらに高さを稼ぐ為画用紙二枚のシムを作って追加し、なんとかまともに弾けるようにしました。
これがいわゆるプロトタイプだったりB級品で流れたものならちょっとは仕方ないと思うものの、もし他の個体でもこれがあるなら定価の価値は見いだせないところですね…
他には歴代オーナーの扱いが悪いことによるボディの打痕もそれなりにあるのと、トレモロスプリングがSCUDのパワースプリング3本に交換されてましたがフローティングが不安定なのでスタッドのダメージが深刻かも。
ジャックもスイッチクラフトのミル規格に交換されてましたが錆びてたので普通の新品に交換しました。
PUセレクターは黒がついてましたが、ここだけ黒なのもおかしいので本人が使ってた個体にも寄せるためクロームに交換してます。
エスカッションのビスは全て頭が錆びてたので新品に変えてます。
2020.12.27:トレモロスプリングをGOTOHのSP3本掛けにして傷んでたスタッド2本も交換しました。
全く狂わないわけではありませんが一先ず精度は許容範囲になったかと。
ストラップピンにもクッション材追加してます。
2021.3.12:工房で組み込み調整し直しとフレットの擦り合わせ・ナットの高さ調整をしてもらいました。
ネックポケットのスペーサー代わりに入ってたプラ板とシムを外し、ネックとボディの隙間をボディと同じAsh材でスペーサーを作成して接着密度の向上と新しくシムを作成してネック角度を修正してまともな弾きやすさ・弾き心地になりました。
2021.11.2:これに付いてた16ΦのVolポットが他のギターの修理に欲しかったついでにスイッチポットに交換してリアPUをコイルタップできるように配線し直しました。
2023.5:たまに眺めるだけになってたので売却しました。